番号 | d5 |
分野 | コンクリート構造物の塑性域の挙動と終局強度 |
タイトル | 変動軸力と曲げを同時に受ける鉄筋コンクリート柱の損傷評価 |
著者 | ○河野進(京都大学) ハキム ベシュトラ(京都大学) 西山峰広(京都大学) 渡辺史夫(京都大学) |
概要 | 性能設計においては,地震等による損傷を定量的に評価し,構造体の残存性能を適
切に把握する必要がある。鉄筋コンクリート柱の保有性能は繰り返し荷重を受ける拘束コンクリートの応力―歪特性によるところが大きいと考えられるが,一様圧縮下における実験から得られた応力―歪特性を歪勾配のある柱脚部ヒンジ領域の断面解析に適用できるか疑問が残る。また,柱脚部の塑性ヒンジ長さを求める式が提案されているものの,変動軸力などの影響は未だに明らかにされていない。 本研究では変動軸力と水平二方向外力を同時に受ける載荷方法を基本とした鉄筋コンクリート柱脚部モデル8体の実験結果を用い,塑性ヒンジの長さを決定し,歪勾配が拘束コンクリートの応力―歪関係に与える影響をモデル化して,塑性ヒンジ領域のモーメント曲率に関する履歴復元力特性を導出することを第一の目的とした。また,このモデルを用いて塑性ヒンジ領域の断面解析を行い,同領域の劣化挙動を,コンクリートの性能劣化に基づいた簡単な損傷指標を用いて表現することを第二の目的とした。 |
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